賭博で書類送検  
 

2005-10/15 (Sat)

 
 

今日の夕刊に「甲子園順位予想賭博で書類送検」との記事が出てた。

要約するとこうだ。「国土交通局国土交通大学校の職員が全国高校野球順位予想の賭博を行っていた事が判明。男女計16人を賭博の疑いで書類送検した」と言う内容。

なんだ?なんだ?こんな事で捕まるのか?掛け金だって一人1000円だそうだし、こんな規模じゃ胴元がいてテラ銭稼いだって話でもないだろうに、こんな事で記事になったり書類送検されたりするのか?やっぱ、国の機関であることが問題か?それにしてもちょっとセンシティブ過ぎやしないか?

その昔、私がいた某商社ではこの高校野球のトトカルチョは夏の風物詩であった。当時の部長が先陣を切って行っていた、一人頭の掛け金3000円の200名ほどが参加する大イベントであり、皆これを楽しみにしていた物だ。優勝賞金は1等が人数X3000円X70%と言うもので、もし200名なら42万にもなる。無論胴元はおらず、集金した金は1〜3等とブービーに全額還元される。

当時、その順位計算にはOFIS-POLと言う今で言えばマイクロソフトのEXCELのような表計算を私が操っていた。そのお蔭で当時の私は表計算の魔術師と呼ばれ、そのトトカルチョで培った表計算の腕は仕事でも如何なく発揮されたのである。

で、何せ当時の部長が率先して行っていたものだから、1試合終了して順位が入れ替わる度に、勤務時間中なのにその部長が私のところへ来ては、早く最新の順位表を出せとのたまわれる。何せ部長の命令なので、私は当時まだ部に数台しか置いてなかったPCを立ち上げては、その結果を計算出力し部長に持っていったのである。ある意味ではその期間、私は仕事は二の次で良いと言う特権を所持していたのである。

ある時などはたまたま私が仕事で外出してたら、結果を頼みに私のところに来た部長は私の不在を知ると「この非常時に奴はいったい何を考えているのだ!」と怒っていたそうである。

でも、その時もその結果をご丁寧に警視庁へFAXした輩がいる。それで関係者が警視庁に呼ばれたそうであるが、その関係者が「誰かがテラ銭を稼いでいるわけじゃない。庶民のささやかな楽しみを奪うのか!?」と文句を言ったところ、警視庁は「ごもっともです。しかしタレ込みがあった以上一応調査せねばならないんですよー」との返事。で、結果何もお咎めなく帰してもらったそうである。そう警視庁だってやってるって!

然るに何だこの記事は?これを書いた記者だってそれなりの賭博行為の経験はあるはず。君、そこの記者!書いてて良心は痛まないのか?

昨今、個人情報保護法の施行で学校の名簿も作れず、年賀状も出せない風潮になってるそうではないか。要するにその個人情報を使って悪い事をする奴が増えたからって事なのだろうが、どうも潤いの無い殺伐とした世の中になってきたって感じだねぇ。

昔は良かったなあ。。。って言うつぶやきが出るって事はもう俺も歳なんだな。