宇宙からの誘い(後編)  
 

2003-12/25 (Thu)

 
 

で、鳥のさえずりとか鐘の音を聞いてほどなく宇宙人と会った。

彼(だと思う)と私はどこかの見晴らしの良い開けた感じの田舎の土の道を歩いている。彼は非常に大きくおそらく身長は有に2メートルを超えている。彼の服はカラフルでいろんな色がモザイクのように混ざっているが、その色はどれも淡い。

どうやらテレパシーで会話をしているらしく、私がテレパシーで「何で声を出さないんだ?」と聞くと彼は「出しても、A、P、Oしか発音できないので意味が無いんだ」と言っていた。そして、おそらくはその土の道の先にUFOが有り、それに乗ったのでは無いかと思うのだが、その記憶は残っていない。

次に残っている記憶は、一面ステンレス製のような壁でできている窓の無い部屋で、私と彼とおそらく他に2,3人が何かを話している場面。他に2,3人がいるのはわかるが、どのような感じであったかはやはり記憶に無い。よく考えてみるとその彼も常に私の横にいるが、正面に立った事は無く、彼の面相もはっきりとしない。

ほどなくすると、右手のついたてのようなところの向かって左側の裏から人が駆け上がってくる音がして、これははっきりと覚えているが、ちょっと浅黒い青年がひょいと現れた。そして私を見るなり明らかに驚いた表情をする。記憶では、その青年の手足は通常人より幾分細長かったように思う。

次の瞬間、初めからその部屋にいた数人が明らかにうろたえ始め、彼が私の背中を押して、今青年が出てきたついたての逆の向かって右側の方に連れて行こうとする。するとそこにはかなり太い柱が一本立っていて、初めはその柱の右側から向こう側に回ろうとするが、右側は柱と壁がステンレスの壁で繋がっていて向こう側に行けなかった。初めはそのステンレスの壁が鏡状になっていたため、その向うに行けるかと思って近づいたのであるが、自分の姿が映り行けない事がわかったので、今度は柱の左側から向こう側へ回ったのである。

するとそこには今度はエレベータ(だと思う)が有り、ドアが開いたのでそれに乗った。乗った後に気づいたのだが、私の他には誰も乗っていない。彼もどこかに消えてしまった。そしてエレベータが動き、ちょっとして止まる気配がしてドアが開いた。するとドアの向う側に明らかにアンドロイドと思われる、全身銀色のロボットのような親子(だと思う)連れが立っていた。

その親子の容貌はどちらも顔も体も腕も足もすべて細長く、顔にはフェンシングのお面のような青いメッシュ状の物が被さっていた。私に気付くとその親の方が反射的に子供をかばう様な素振りをした。そのアクションを見て、ああ、やはり私はここにはいてはいけないのだなと思った。そしてその後からは記憶が無い。

そして、次に気がついたらベットで寝ていた。なーんだ、夢だったのかと思うかもしれないが、それを経験してから既に2週間ほど経っているが、このように妙に生々しく記憶に残っていて、しっかりその状況を書けるのは不思議と言えば不思議。

う〜む。やっぱ、行ってきたのでは無いかと。