夏目雅子  
 

2003-9/14 (Sun)

 
 

最近夏目雅子リバイバルの動きがある。

実は何を隠そう私は一時夏目雅子の知り合いだったのだ。驚いたか!

あれは彼女がまだ中学生だった頃、やはり中学生であった私と柏の山猿こと、同じ陸上部に所属するN井と共に、渋谷の東京女学館の文化祭へと出向いたのであった。私はその時、まだ花も恥らう紅顔の美少年で有り、女子高の文化祭に行くなんてそれこそ大それた事であった。

でもその時、一緒だったN井は中学入学当時から早熟の典型で、陸上部の合宿の風呂場で垣間見たN井のそれは、とても中学生のモノとは思えず、まだ毛も生えそわなかった私は風呂場で腰を抜かしそうになったのであった。でも、そんな彼と一緒であれば、女子高の文化祭の門をくぐるのは造作の無い事であった。

ちなみに以前Diaryの6月3日に書かせて頂いたSは、やはり陸上部であったが、彼は中学1年で既に身長180。あそこの毛もそれこそ、深海に蠢く海草のように揺らめき、N井以上の迫力があったのを申し添えて置く。陸上部に入っていきなりN井とSと言う早熟な怪物に会った事は、まだ童貞(当たり前か)で純真無垢な私にはかなり衝撃的な出来事であった。

話を元に戻そう。

で、N井はその文化祭で「おだてまさこ(“おだて”って字は忘れた)」さんと言う、オカッパ頭の女の子を気に入ったのだ。でも正直言ってどこにでもいるような普通の女の子で、はっきり言って私のタイプでは無かった。

そうしたら、早熟で私を導くはずであった立場のN井は、何と私に「気に入ったから話を付けて来てくれ」とのたまう。げげげ、やはりいくら早熟でもやはり中学生は中学生なのか、自分で口説くのは出来ないらしい。こんな口下手で内気で童貞の私を捕まえて何て事を頼むのだと動揺したが、これも友人のため仕方なく、その後二人のための愛のキューピット役を暫く演じたのだ。

結局、二人は付き合い事無く終ったが、その後夏目雅子がデビューした時、友人から「あの時“おだて”さんが今の夏目雅子だよ」と言われて仰け反ったわけである、そう言えば、目元、口元は確かにそう。しまったー、あんなスターになるのであればN井では無く、私が口説けば良かったと思うが後の祭り。と同時にN井の先見の明に感心した物であった。

しかし、亡くなってしまったせいもあるが、やはりあの透き通るような存在感は非常に魅力的ですな。実に惜しいです。