100円パーキング  
 

2003-6/15 (Sun)

 
 

今日は野暮用で代々木に行った。

代々木は私の竹馬の友、保険金詐欺師のピッグ伊藤君が中古レコード屋を経営している場所である。ちなみに彼は我がバンド「MAFF」のギタリストでもある。何故保険金詐欺師かと言うと彼は他にスタジオも経営していて、そこの機材に保険を掛けているわけであるが、保険期間がそこそことなり、まだ一度も保険を使っていないと、保険の営業マンとつるんで適当に機材を壊した事にして、最新の機材に買い換えているのだそうだ。でもこの辺りは、資産に保険を掛ける商売の場合、ある程度は常識らしい。

そうそう、別に保険金詐欺の話をしたいのでは無かったぞ。100円パーキングの話だって。その彼の店の近くのちょっとわかり難い細い路地に、安い100円パーキングがある。ここを彼に教えてもらったので、そこに車を止め、彼と今後のバンドの方向性とかをお話したのである。

それで2時間ほどして、再びそのパーキングに戻ると、料金がたった400円。う〜む、噂には聞いていたが、確かに安い。ちょっと嬉しくなって止めてある番号のところの機械に100円玉を四枚投入した。ほどなく例のブロックが降りる音がしたので、見てみるとどういうわけかブロックが降りてない。まだロックされたままだ。あれ?と思い良く確かめると私がお金を入れた機械は隣の番号のパーキング!確かに隣のパーキングのロックは降りている。

Oh!Mistake!と騒いだが後の祭り。良く見ると私のパーキング番号の機械はその隣り。ちょうどパーキングとパーキングの中間にあったので勘違いしたのである。でも、ちょっと見た所、紛らわしい立ち位置にあり、大きく番号表示も無いので、あれでは間違えるぜ。

しばし呆然としてたが、気を取り直し本来の機械の前に来るとそこでも料金は500円。2時間で500円なら今時の相場に比べたら確かに安い。まあ、仕方ないと思い、まず深く考えず100円玉を投入した。しかし、ここで100円玉が切れたので、今度は500円玉を投入しようとしたところ、目に飛び込んで来た文字が「おつりはでません」

むむむむ!?てことはここで500円を投入すると100円損するのかい?只でさえ、既に400円損しているのにここでもう100円を損するのは何としても避けたい。そこで返却ボタンを押すが、100円は返却されない。うえー!!これは何のための返却ボタンなんだ?一度数字が500円から400円に戻ったら元に戻らない機械の仕様のためかい?わからねー!

またしても、しばし考え込んだが、連続するドジに嫌気が差し、思考力もだんだん失せてきて、まあ、いいいやって感じで500円を投入してしまった。無論、100円は返却されず仕舞いであった。

確かにあの100円パーキングは安いだけあって、機械が1000円札も使えずおまけに釣りも返って来ない。何の事は無い、本来500円で済む所を倍の1000円を払ってしまった。結局安いパーキングのはずが、相場より高いパーキングとなってしまった梅雨空の午後であった。

気分わりー。