SARS  
 

2003-5/18 (Sun)

 
 

SARSが遂に日本へも上陸かと世間では騒いでいる。

実は以前「鹿妻(2002年8月1日のDairy参照)」でご紹介した「大丘(注:仮名)」と言う男が実はSARSでは無かったかと疑っている。

彼は3月、まだSARSの問題があまり騒がれていない時期に台湾に旅行へ行っている。そして帰国後、発熱し体調を崩し自宅で臥せっていたのでたわけであるが、どうも様子がSARSっぽいので、「大丘さん、やっぱり保健所に届け出たら?」と言ったら「いや、もし、保健所行って見てSARSだったら大騒ぎになるので行かない」とのたまわれて、そのまま休んでいたのである。

「大騒ぎになるから行かない」う〜む、そういう問題じゃないと思うのだが、世間の人は実は自分がSARSであるかもしれないと思った時、まだ深刻な体調で無い場合は、黙っていたらこれが広まってしまうと思うより、まずはこのような反応が一般的であるのも頷ける所。やっぱり切羽つまらないと公表しないのだろうな。半ば犯罪者扱いになるだろうし。だから今回のケースも実は日本で既に静かにどっかに広まっている可能性はあるよね。

また、彼の場合先月まで私の元で働いて頂いてたのだが、当時イラン戦争で弊社では海外渡航は仕事はもちろん、プライベートも含め全面禁止であったので、黙って行ったと言うのがばれるとまずいと言う心理が、管理者の私に働いたってのも事実である。これじゃいかんのだけどね。

結局、彼は回復しどうやらSARSでは無かったらしいが、行動を共にしていた私はちょっと不安になりましたよ。

でも、今回の台湾人医師の事件で宿泊先や、訪れた飲食店等全部公表されるので、致し方ないとは言え、今後の商売の方大丈夫なのかな。

本当に関係者は不運であったとしか言い様が無いが、明日は我が身かもしれず、気になる所ではある。