絶叫  
 

2003-2/20 (Thu)

 
 

中学の同期にA君がいた。

当時、私たちは地下鉄日比谷線で帰る面々が多かったのだが、A君が降りるべき恵比寿で彼を羽交い絞めにして降ろさないと言う悪戯と言うかイジメをよくやった。

彼は恵比寿で降りようとするのだが、その先の中目黒まで行く面々が多いため、どうしても力では負けてしまう。そこで一計を講じたA君、こういう手段に出た。

いつものように恵比寿の駅に近づいたので、皆が羽交い絞めにするとA君はいきなり

「放さないと“セックス”って絶叫するぞー!!」

と言った。しかし、その言葉は既に「絶叫」で有り、思わず皆手を緩めて彼を解放したのは言うまでも無い。

A君。普通ああいう手段を用いる時は小さい声でまず警告を発してからするものだよ。それに絶叫するならわざわざ“セックス”って言葉を使う必要も無い。

中学生の興味の対象と社会人としての常識の程度が良くわかる話である。