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今日聞いた話である。
おじいさんはついに約束を破ってお鶴が機を織るところを覗いてしまいました。するとそこにはお鶴では無く、あの助けた鶴が自分の羽をむしって機を織る姿が。。。では無く、その鶴が、横に置いてあったおばあさんの大事な布をチョロまかしては、生地に使っていたところでした。それを見た怒り心頭のおじいさん。
「こいつはふてえ奴だ!何しあがんだ、この鶴!」
と襖を開けて鶴を取り押さえました。するとこの鶴
「おじいさん、すみません。私は実は鶴ではなくサギです」
おじいさんにさんざん絞られたサギは心を入れ替え
「わかりました。それなら今度は私の羽で布を織ります」
と言いました。そこでおじいさんはもう一度、そのサギに機織りを任せたのでした。
暫くして、ちゃんと仕事をしているかと覗きに来たおじいさん。襖を開けるとそのサギが血を吐いて倒れていました。おじいさんがそのサギを助け起こすとそのサギ曰く
「すみません。本当は私はサギでなく、ガンでした」
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