チャトラン  
 

2003-1/16 (Thu)

 
 

年末に引っ越したが心残りが一つある。それは野良猫「チャトラン」の事だ。

彼は茶色のトラ猫で目も茶色い。私の姿を見ると「ミャアアアアアアアンンン」となきながら飛んでくる。可愛いこと限りない。しかしだ、よく見ると他の人間にも愛想が良く、エサをねだっている姿をよく見かける。でも、私に対する態度は他の人に対するそれとは明らかに違う気がすると思うのは、買いかぶりであろうか。

いずれにせよ、引っ越したわけだから構うわけにもいかず、ひたすら寒さと飢えを凌いでいてくれることを願うばかりだが、心配性の私は今でも週に2回くらいは元の家を訪ねて行ってしまう。するとだ、彼が家の前で待ってるのだよ。まさに忠猫チャトラン。そこでエサをやるのだが、帰る時は後ろ髪を引かれる思いである。でも、世渡りはうまそうだから、あまり心配する事も無いのかもしれないが、やっぱり不安だよなあ。

もちろん、連れて帰ってしまいたい気もあるが、やはり可愛がっているのは私だけではなく、言わば町のペットであるからそれはできない。加えて猫は人につかず、場所につくわけであるから、連れて帰ってしまったら猫にとっては不幸な事である。それに家にはスカンク殺しウサギ殺しの前科があるバカ柴犬もいるからなあ。

いずれにせよ、最後まで面倒が見れないのであれば、あまり世話を焼くのはお互いに取って、結局不幸であるのかもしれない。

全然話は変わるが、その昔娘がまだ幼稚園くらいだった頃、娘が突然ウサギを飼いたいと言い出した。その時、家にはペットがいなかったのだが、ウサギはちょっと世話が大変。そこで一計を講じ、小鳥なら良いだろうと、小鳥屋に娘を連れて行ったら、何と余計な事に、そこにウサギが売っていた。で、それを見た娘を説得するのは全く不可能。結局ウサギを飼うハメになった。もー、小鳥屋でウサギ売るなよなー!

でもそのウサギ、マーサもその後我家の一員となった柴犬コロに追いまわされ、ストレスで昇天と相成ったわけである。

ペット飼うのもいろいろと難しい。