女性トイレ  
 

2002-9/8 (Sun)

 
 

女性トイレに入った事がある。

誤解の無い様に申し添えておくが、決して覗きや盗撮のためではない。最初は小学校の頃、母と一緒に厚木の親戚に行く途中、腹痛に見舞われ男子トイレに入るも塞がっており、止むに止まれず半ば強制的に母に連れ込まれたのである。これなんかは不可抗力で有り、また年齢的に幼かったのでさしたる問題にはならなかった。

しかし、2回目は数年前の米国での話なので、一つ間違えば異国で犯罪者となっていた可能性もある怖い話である。

その日は、深夜の残業続きで甚だ疲れていた。半ば朦朧としながらマンハッタンからフェリーでハドソン河を渡り、ニュージャージー側に着いた。そこで、フェリー乗り場のトイレに入ったのである。

トイレのドアを開け、右手にあるの小便器に向かった。しかし、そこにあるはずの小便器が無い。

一瞬「?」が頭の中に点灯したが、疲れているせいかそれがどういう事なのか瞬時には理解できない。「おかしいなー」とか思いながら、次に小便器の有りかを探し辺りを見回すと個室が目に入った。閉まっていた個室は二つ。

ご存知の方も多いかもしれないが、アメリカの個室は日本と違い、下が空いており用を足している人の足元が見えるのである。そして私の目に飛び込んで来たのは、閉まっている個室の下からのぞき出るハイヒール2足!

そこで、何が起こったかを初めて把握した私は「ヤバイ!」とばかり、脱兎の如くその女性トイレを飛び出たのである。よくその時ショックで漏らさなかったものである。こんなところで痴漢と間違えられたら英語だからおそらくうまく抗弁できなかったであろうと思うとゾッとする。

しかし、幸いな事にトイレの中はもちろん、外に出た時も私の不穏な行動を目撃した人間は辺りにおらず、一応事無きを得たのである。いやー、どうなるかと思いましたぜ。

それで今日が3回目。公園のトイレに入ろうとしたら、後ろから息子が「そこは女性トイレだよ」

今回のは明らかにアルツのせいです。