怖い話  
 

2002-8/13 (Tue)

 
 

今日は駐在時代の怖いお話

と言っても何も夏だからと言って怪談めいた話では無い。私が日本へ出張する時に遭遇した男性諸兄にだけわかる話である。

私が日本の出張時、世話になった女性連中にプレゼントを買っていくのは至極当然のことであった。念のため断っておくがこれらの女性連は別に怪しい関係ではない。ただいろいろと仕事上含めお世話になったので、お礼を言いたいと言う純粋な気持ちからの行為である。

只、私がどんなに純粋な気持ちを抱いていても、それを妻に告げるのはかえって余計な詮索をされたり疑念を抱かれるので、秘密裏にプレゼントを購入したのは言うまでも無い。

そこでとりあえず購入したプレゼントを妻に発見されないように、パソコンのバックに密かに隠したのである。隠した結果、はた目から見ても異様にバックは膨らんでしまったわけであるが、妻には「これはもう一杯だから開けるな」と念押ししといたわけである。

しかし、当然の事ながら妻はいとも簡単にそのバックを開けた。

一応、そういった事態も予測していた私は、「おー、どれも会社の人間に頼まれたんだよ。日本に行くなら届けてくれってね。だから中身はなんだか知らないんだよ」と言い放ち、表面上平然としかし内心多少焦りながら出張の支度を続けたのであった。しかし内心「やっぱり奴は開けたな」と思い、やはり妻は私を信頼してないと確信したのであった。ま、当たり前か。

そのプレゼントのひとつは、ティファニ−のガラスで作られた鳩の形のペーパーホールダーであった。これは当時私の曲の作詞をしてくれていた(過去形。。。(;_ ;))、とても才能のある女性に捧げるものであり、まだ将来のスーパースターを夢見ている私にとって、とりあえず関係をKEEPしておくのは重要な事であった。

念のため断っておくが、彼女は既に夫も子供もおり決して怪しい関係ではない。(しつこいとかえって怪しまれるか?)

で、無事、滞りなくプレゼントを届けた私であった。

さて、怖い話はここからである。その後自宅で妻ととあるテレビドラマを見ていた時である。主演の和久井映見が婚約指輪をティファニーで買ってもらったシーンがテレビに映し出されていた。すると突然妻が言った。 「そういえば、あなたが日本に帰った時持っていったティファニーの中身はなんだったの?」

既にアルツが進み、脇が本当に甘くなってしまった私は、深く考えずに 「あー、あれはね鳩の形をしたペーパーホールダーで...」 と言った瞬間。ヤバイ!!『中身は知らない』と宣言していた!と思ったが後の祭り。適当な言い訳も思い浮かばずゲシュタルト崩壊に陥いった私。恐る恐る振り向くと妻が『かかったな』とばかり、意味ありげな笑みを私に向けていた。うう、怖い。

その後どうなったかは想像にお任せすることとしよう。