2002-7/29 (Mon)

 
 

今年またまた厄を背負ってるらしい。もう厄年は終わったのにである。

そこで、その厄を落とすには亀を3週間飼ってその亀に厄を背負わせ、そして甲羅に名前を書いて海に繋がる河に放すと厄が落ちるらしい。亀もいい迷惑である。だから、河で亀を見つけて拾ってきたりすると、それが厄亀の場合、厄を拾ってしまうので避けた方が良いとの忠告も頂いた。

もともとそんな迷信の類はどうでも良いと思っているが、それで周囲が安心し、且つ、亀にとったって、ペットショップでくすぶってるよりは、大自然に帰れるわけだから、人助けならず亀助け。まあ、良いかと思い飼って今日で2週間目。

家族が実家に帰っているが、当初は犬と亀を連れて行く手はずであった。しかし、この亀何でも厄を落としたい人が世話をしなくてはならないとの事。であればやっぱ置いていってもらわないと意味が無い。

しかし、会社に亀なんぞ連れて行くと、只でさえそろそろ化けの皮がはがれ始めて、変人、宇宙人の類であることが、薄々と周囲に漏れ伝わって来ている昨今、もう逃げ場は無くなる。で、仕方なく家にせっせと帰っては世話をしている。

でも、やっぱ日中は家の中は暑いし心配。ここで亡くなられたりしたら、私の厄はどうなるのだ!?

てことで、目黒の実家の母親に日中は世話を頼む事に。従い、私は今週目黒通勤。

でも、町田から目黒に連れて行くのがこの亀、結構大変。飼っているでかいタライは車にはちょっと大きい。そこで、まずは自転車籠をはずしそれに入れたら、やっぱ出てくる。次にデカイくずかご。これも深さはあるのだが亀は爪を引っ掛けて登って来てしまう。

ようやく何とか格納できたのは、底の深いバケツ。これで一安心。でもこの間、外でこの作業をやっていたので、蚊に食われてもう痒い事痒い事。

何とか身支度をして亀を乗せ、車を発進すると、横に野良猫チャトラン。可愛い声で物欲しげに泣くでは無いか。そうか飯かと思い、また家に引き返し煮干をやるも食わない。単に撫でて欲しかっただけの模様。で、外に出て撫でてるとまた蚊の大群があああ。

慌てて蚊を追い払うと何やら妖しげな視線を感じる。ふと、道の反対を見ると恨めしそうに私とチャトランのアバンチュールを見ているチャトランモドキ。要するにチャトランとそっくりな猫なのだが、片や人なつこく片やすぐ逃げる。

そこで、チャトランが食べなかった煮干をやりに近寄ると例の如くまた逃げてしまった。そうこうしているうちに、予定時間を1時間も過ぎてしまった事に気づく。いかん!目黒ではお袋が飯を作って待っている。んで、東名を120キロでぶっ放して、今こうしてDiaryを書いていると言う事だ。亀は無事である。

で、会社に亀を持って行くことを想像してたら、突然閃いた話で締めくくろう。ちょっと高尚な内容なので、一般の方にはご理解頂けないかもしれない。

「誰だ!ズボンの中に亀持って来てるのは!?」
「亀頭君です」

明日やっぱ持って行くか。