健忘症  
 

2002-7/27 (Sat)

 
 

私の欠点は人の話が終っていないのにそこに割り込んでしまう事らしい。

確かにそうかもしれない。でもこれは分析するに人の事をさえぎってまで自己主張をしたいからでは無い。思いついた時に喋ってしまわないと忘れてしまうからである。そう私は酉年である。

最近、それを指摘されて人の話を最後まで努めて聞くようにしている。フムフムと頷き聞いている最中、様々な質問や答えやアイデアが脳裏に閃くのであるが、相手が話を終えた時にはたいてい忘れてしまっている。「えーっと」と言って喋りだすは良いが、暫しの沈黙の後「。。。忘れちゃった」と言うような結果となり、相手からは若年アルツハイマーか?と言う風な同情を込めた視線を向けられる。全く情けない。

しかし、今日ちょっと良いヒントを与えられた。要はメモである。何でも成功する人はよくメモを取るらしい。相手の話の最中、聞きたいことや話したいことが出れば、そのキーワードをメモってしまうのである。確かにこれは効き目がありそうだ。

でも、ちょっと懸念もある。実は過去もメモを取ったことは勿論あるが、そのメモを読み返すと、キーワードは書いてあるが一体何をこのキーワードから言おうと思ったのを思い出せないとか、酷い時はそのメモが殴り書きなので読めないって事もあった。まずはこの辺りの改善を始めないと駄目だな。

さて、いろんな改善は始めるとしても生来の健忘症的な性癖は直らない。例えば、書類を整理してファイルしても、どこにファイルしたかを忘れる。であれば元々整理せずに机にほったらかしていた方が良かったなんてこともままある。メールも同様だね。例えば重要なメールをファイルした場所を思い出せず、何度も相手に聞き顰蹙を買っている。

もっとひどくなるとそういう書類やメールが存在したことすら忘れてしまっている。時折そういった書類やメールを見つけて驚愕し、もう引退して放浪の旅にでも出ようと思うことすらある。

だから私の場合、整理できたからと言って安心できないのである。そう「整理」が「事務の効率化」には必ずしもつながらない特異な人間である。だからマジに有能な秘書とかが必要と思っている。誰かやりません?

最近でどっかにやって出てこないものは、結構衝撃的なものがある。買った3億円サマージャンボ。駐車場の契約書。高級ボールぺンや万年筆。これなんかは不思議とその辺のコンビ二で買った安いボールペンはいつまでも無くならない。だから私の場合高価であるから無くさない、大事にすると言うロジックは全く通用しない。傘なんかは雨があがるとまず100%忘れる。だから高価なものは使わない。そしてですね。実は今、結婚指輪をどこに置いたか覚えていない。タラ−。。。(- -;)

その昔、自転車を降りた場所が思い出せず、結局その自転車をあきらめた事がある。ま、盗られたのかもしれないが、本人の記憶も曖昧なので届けもできない。

でも要は「物に執着しなくなった」と言う事かもしれない。そうか解脱は近いんだな。

そのうちこのDiaryが更新されなくなったら、それは単に忘れてるだけか、ひょっとしたら解脱してしまったと言う事かもしれないので宜しく。