セクハラ  
 

2002-7/25 (Thu)

 
 

米国駐在時代の話として、盛り上がるのはセクハラ関係だが、これって結構タッチ−な話なので書こうかどうか迷っている。

と言うのは、当時の関係者の方々もこれを読むわけだし、当方からの一方的な見解だからいろいろと誤解を生むかと。その当人だって読む可能性が無いわけでは無い。

でも「セクハラ」と書くと性的嫌がらせをしたとか思うだろうが、ここで言うのは広義のセクハラであって、例えば、ちょっとした一言(別に女性を卑下するような言葉では無い)が誤解を生んだケースの事である。

曰く「解雇」と言えば良いものを「クビ」と言ったらその表現が侮辱的だとか、女性の部下を連れてお客と食事に行って、その部下と仲良く話していたら、勝手にお客に不適切な関係であると指摘され(全くの誤解。女性と仲良く話せるこの性癖がうらめしい)非常に不快な思いをして食事を台無しにされたとか、彼女のためを思って仕事の助言をしたら、越権行為だと激怒されたり、枚挙に暇が無い。

要するに一言余計な私が悪いのかもしれないが、全く悪気は無い。危ないのもあったが、訴えられなかっただけよしとせねばならない。

これは男のケースだからセクハラに当たらないかもしれないが、あるマネージャーになったばかりの男と仕事をしていたが、当時赴任したばかりで英語も業務知識も米国での仕事の進め方もよくわからない私。そこで日本人の同期に相談したら、その外人マネージャーになったばかりの男の言いたい事やりたい事がよ〜くわかったのである。やはり日本語だとグッと来る。

そこで、そのマネージャーに「僕がよくわからないから、同期を会議に同席させて良いか?」と言ったら、彼は自分のスキルが無いため同期を呼ぶのだと勘違い。そのまま彼は上司に「侮辱された!」とクレームを言いに行く始末。特に新マネージャーとなり、仕事に燃え、プライドもあった彼にとってはそのように感じたのかもしれないが、全く誤解を解くのに苦労しましたぜ。

特に米人は日本人以上に面子やプライドを大事にするように思う。だからよかれと思って仕事を手伝ったりすると、時に自分の仕事を取られたとか、侮辱されたとかなるので注意された方が良い。

結局、この信用を回復するためには、彼とがっぷり四つに組まねばならないと思い、その後は彼と二人で仕事をしていったら、最後は認めてくれたね。お陰で英語もそこそこ達者になったし。日本に帰った今でも彼とは適宜連絡を取り合う仲である。

駐在時代、詳細は書けないが随分誤解もされたと思う。その点を弁明し許しを乞いたい気持ちもあるが、きっと百万語費やしても駄目な物は駄目なんだろうなあ。寂しいが仕方ないよね。