燃える大韓民国  
 

2002-6/25 (Tue)

 
 

たった今韓国が負けた。

まだ終わってないが、今回のワールドカップはやっぱ韓国の活躍だよな。この試合の始まる前は、激しい試合の連続、強行日程、ドイツとの格の差等々で韓国がボロ負けするのではないかと思っていたが、結果1−0の惜敗。本当に良くやったと思う。

駐在時代も感じたが、韓国の方や中国の方の激しいところはちょっと日本人には敵わない。オフィイスでも平気で取っ組み合いの喧嘩をしたり、罵りあったりそれはそれは凄いのである。人目なんか関係無いのである。

例えば、駐在時代、韓国の焼肉屋の支払いカウンターで、韓国人夫婦が人目もはばからず罵り合いをやってた。その凄さ激しさはちょっと日本では見れない。少なくとも公衆の面前ではあそこまでは日本人やらない。その時ちょうど韓国人のご夫妻と食事に来ていたので、何を怒ってるのか通訳してもらったところ、要するに食事をして支払いの時、夫がカードで一緒に来てた知合いの方々に奢ろうとしたら、妻が「奢ることない!!」って激しく抵抗したと言うのが真相である。確かに最後に妻はカードを夫から奪い取り、放り投げて出てってしまった。あれは凄かった。

中国人も凄い。マンハッタンのチャイナタウンに行くと、そのバイタリティとか生命力にはとても敵わないと思う。もうここは無法地帯である。例えば、隣街はイタリア人の街、リトルイタリ−であるが、そこのイタリア語の看板をかけた帽子屋に入ったら中国人がやってた。そう平気で侵食しているのである。その形振り構わない姿に驚いたね。

私が思うに、この激しさはやはり大陸の侵略の歴史が背景にあるのでは無いだろうか?常に自分の領土を守るために戦ってきたその環境が、あの民族性を築きあげた気がする。その点、四方を海で囲まれた平和な環境の日本民族は「和を以って尊し」と言う民族性になったのも頷ける気がする。昨今の相次ぐ中国での北朝鮮人民の大使館駆け込み事件の対応を見ていても、中国とか韓国は常に交戦的だよね。理論は通用しない感じ。あれもこう言った歴史的背景のせいかも知れない。

そう言った感じだから、今回もし日本が韓国より活躍したらどうなるのであろうかって事をマジに心配してた。韓国の方がサッカーでは全然歴史が古い分けだし、ポッと出の日本が韓国より上位に来てたら、あの民族性、只では済まなかったのでは無いか?だから、まず韓国より先に日本が決勝トーナメントに進んだ日の夜の韓国−ポルトガル戦は、日本の試合より真剣に韓国を応援してたな。ま、結果韓国がここまで来て良かったのではないだろうか。でも北朝鮮からテポドンが韓国に飛んでくる可能性の方はあるんじゃないか?北朝鮮もこの韓国の大躍進を妬まず、これを契機に国際社会の仲間入りしたらいいのにね。

あと、もう一つ、今回のワールドカップで懸念していた事が一つある。それはワールドカップの主催国が決勝トーナメントに勝ち上がらなかった事は無いと言う事だった。結果、日韓共に勝ち上がって開催国の面子が守れて本当に良かった良かった。日本もあの決勝トーナメントに進むかどうかが決定するチュニジア戦であっさり勝ったのも、ああいう時に必ず負けた昔の日本人とはもう人種が違うね。イチローや野茂なんかもそうだな。悲壮感無いし楽しんでるし、国のためじゃなくて自分のため。いい事だよ。

どっかの政治家が「日本国国民としてあの赤髪はなんだ!」とか言ってたが余計なお世話だぜ。でも、あの戸田のプレイはいつかペナルティエリアで致命的なファールをするような感じではあったな。一所懸命なのは心打たれるが、加減を知らないはちょっとヒヤヒヤしたね。

元々、私は熱心なサッカーファンでは無い。理由はサッカーと言うゲームが、如何にファールを取りペナルティキックを得るかが一つの戦術になっているからだ。要するに、時に派手に転んでは如何に自分が不当な扱いを受けたかをアピールする仕草が何か好きになれない理由である。例えばディフェンスで倒れている選手の横で相手にゴ−ルを決められたりするのを見ると「おまえ、倒れてないでディフェンスしろよ!!」とか言いたくなってしまう。(本当に痛いのかもしれないがね)

が、やはりワールドカップ。世間の騒ぎを尻目に知らぬ存ぜぬを通すほど人間できていない。従い、こう言った大イベントはやはり俄かファンとなるわけだ。また、じっくり見ているとその戦術等々がわかってきてそこそこ楽しめるようになってきた。あと、やっぱりサッカーの醍醐味はなかなか点が入らないことだな。あの欲求不満が解消されるゴールの瞬間はやっぱ声が出るよな。

今回、韓国が勝ち上がるに連れてやっぱり日本国民として羨ましい気持ちや、やっかむ気持ちが起こったのも正直なところだ。だから今日のドイツの試合は、このまま決勝まで行ったら日本とは差が付き過ぎるのと、ドイツの国やゴールキーパーのカーンが好きな事もあってドイツを応援していたのだが、どういうわけかドイツがゴールを決めた瞬間、がっくり来たのは何故だ?また、終了間際の韓国の波状攻撃にも思わず「惜しい!」とか口走ってた。私も十分複雑な男だね。自分でもよくわからん。

おそらく、見ているうちに韓国の前向きさに心を打たれたのかもしれない。日本のトルコ戦とは大違いだったしさ。また、今日の試合はファールも少なく、テンポも良くとても良い試合だった。審判の判定云々も無かったし。それに今日の審判はとってもフェアな感じがしたぞ。いつもこういった試合だと私も本当のサッカーファンになるかもしれない。

いや、本当に良くやった韓国。ご苦労様でした。是非3位にはなってください。

さて、これを記念して韓国焼肉屋でも行きたいが、今痛風の発作で歩けない。肉なんか食ったらそれこそ致命的なので、キムチで我慢しよう。テー・ハン・ミン・グッ!!