かぶり物  
 

2002-6/10 (Mon)

 
 

やはり真骨頂はかぶり物であろう。

要するに万策尽きたらここに行き着くか、潔く禿るしかない。ある意味では究極の選択かもしれない。と言うのは一度付けたらそう簡単にははずせない。夏は蒸れる。スペアもメンテナンスもいる。カツラ専用の床屋に行かねばならないし、周囲の目を気にして生きなくてはならないその覚悟はおそらく半端では無かったはず。う〜ん。私には思い切れなかったなあ。

実は私、カツラについては目利きである。そう、まず一発で見破る自信がある。何故見破れるかと言うと、その全体的な雰囲気もさることながら、やはり大きな特徴は、分け目が無い。生え際が隠されている。髪の光沢が不自然。首を下に向けるとうなじ部分が浮き上がる。とまあ、このようなポイントからである。私の周りにも現在、過去含めて数人いたが、みんな私はわかっていたのである。ふふふ。

ここで気付くのはカツラはサラリーマンに似つかわしいヘアスタイルとした場合にバレるという事である。従い、ロッドスチュアートのような髪型にすれば、分け目は無くても不自然では無いし、生え際は当然長髪に隠れて見えない。あのいきり立った髪には光沢もクソも無く、首を下に向けてもうなじ部分も長髪なので浮き上がる心配は無い。従い、あんなサラリーマン髪型では無く、昔で言うウルフカットにすればカツラはばれないのである。。。んなことねーか?立派にカツラに見えるな。

まあ、要は何を言いたいかと言うと、どうせカツラを付けるのであれば誰が見てもカツラとわかるが、しかしカックイイ髪型にすれば良いのにと思うわけである。いつもばれるのでは無いかと日々ビクビクして暮らすのよりはよっぽど良いのじゃないか?毎日違うカツラをつけるとかさ。そう言った思い切りがあったほうがカックいいぜ。そうそうあのカマヤツヒロシはカツラだ。あれはある意味賢いと思う。

私の場合も実はカツラを4つも持ってる。一つはそのロッドばりの茶髪。ビートルズカット(マッシュルームカット)のもの。銀髪。麻原彰光のような教祖カット。無論流石に会社にはして行かないが、時折ライブやドライブなんぞには付けていく。気分が変わってなかなか面白い。また、私の現在のヘアカットは短いのでカツラをかぶるのにそんなに苦労はしない。ただ、取った後、額にゴムの後がクッキリ残るのはちょっと頂けないがね。道ですれ違ったナイスミドルが私であったなんてこともあるかも知れませんぞ。けけ!

しかし、私が薦めるカツラが一つだけある。それはスヴェンソンと言う会社の編みこみ式のカツラである。これは専門の床屋で自毛にカツラを編みこんでいくもので、非常に自然である。洗髪も水泳もできるし、寝る時はずす必要も無い(はずぜないがね)但し、自毛が伸びて来るとカツラがだんだん浮いてきてしまうので、概ね一ヶ月に一回はその専門の床屋でメンテナンスが必要である。ここが問題と言えば問題か。

実は海外赴任の契機にこのスヴェンソンだけはどうするか迷った。しかし、このメンテナンスが海外にいても同じようにできるかどうかが不安で結局断念してしまったが、ビデオ等で研究した結果、自然さではピカ一である。従い、どうしてもと言う御仁には私はこれをお薦めする。

でもね、やっぱ一生カツラと言う業を背負って行くのはシンドイと思うよ。であれば、まあ通常時はしっかり禿を強調して、TPOに合わせてファッショナブルなカツラをプライベートで使い分けるって言うのが洒落てると思うよ。ねえ、T君。