If you like  
 

2002-5/19 (Sun)

 
 

地下鉄に乗ると、中学生だか高校生だかわからない(最近この辺りの年齢の子がよく識別できない。大学生もよくわからん)女子学生が喋っていた。

「英語で”よろしかったら”ってどう言うのだろうね。きっと何か言い回しがあるんだよね」

と言っていた。そこは一応5年も駐在していた私。それは「If you like」って言うのだよと言おうとしたが、そこは昨日の事件で若い子が怖いと言う気持ちが覚めやらぬ次の日金曜である。変な親父と勘違いされてもと躊躇してしまい、言い出せずにいた。

そして私が降りる駅に来たのでもう一度勇気を出して言おうとしたが、周囲の視線、女学生がその話題を既に終えてしまったこと、斯様なことをわざわざ教える恥ずかしさ、夏が近づくにつれ勢いを増した足の臭い、夕方になり油で輝き始めた額などの判断要素を、総合的な見地から瞬間的に検討した結果、結局言い出せずにホームへ降りてしまった。

今思えば、変な親父と思われようと、彼女らの後学のために教えておいた方が良かったか。もし受験でこの言葉が出て、答えられなかったらどうするのだとか思ったが、やはりその昔ハルゼミのことをアベックに教えた(4月21日の日記参照)ようなノリを発揮することができなかった。

ううう、なんだか自己嫌悪。