時そば  
 

2002-5/18 (Sat)

 
 

柳家小さんが逝きました。冥福を祈ります。

その小さん師匠の得意だったのが「時そば」。その本当にそばをすすってるような演技などは正に絶品でしたね。その小さん師匠が亡くなった16日に偶然、時そばのような事件があったので報告しておこう。

最近新しい境地を開こうとバンドを作った。「MAFF:Mill and Fist Fuckers」と命名したばかりの、年齢層が20台、30台、40台が揃ったちょっと通常人には理解し難いバンドである。でも当人たちはそのGeneration Gapをものともせず、至って真剣に取り組んでいるわけである。

そのバンドの練習の後、いつものように居酒屋で今後のビジョンを語り合い、そして勘定を払おうとカウンターへ行った。そこにはバイトであろう高校生くらいの若いお姉ちゃんがレジを担当していた。

金額を聞き、私が取りあえず1万円札を出し釣り待っている間、割り勘てことでメンバーから金を集めると、もともと持ってた千円札もあって異様に1000円札が多くなってしまった。そこで1000円札を15枚出し、「これを1万円と5千円にして下さい」と言った。釣りをもらう前だったので、先に出した1万円やら、メンバーから集めた金やら、店員が出そうとしていた釣りやらのお札がカウンターに氾濫した時、頭に『おー、時そばみたいな状況だなー』と思って「今、何時?」と言おうと思ったが止めといた。

そして店員のお姉ちゃんから釣りをもらった後、まずは両替の5千円札を店員からもらった。ところが1万円札が来ない。実は多少酔っぱらってたこともあって、実は既に釣りと一緒に1万円札はもらってたのかも知れないが、定かで無かったのでその若い女店員に聞いた。

「あれ、一万円札はもらったっけ?」と聞いたらその店員

「あげました!」と怒気を孕んだ一言。そして、如何にもこの親父ごまかすつもりかって言うこっちを疑う鋭い視線。ううう、怖いよ〜。

その語気の強さと態度の毅然さに、おそらくこちらの勘違いだと思わざるを得なかったが、それにしてももっと優しく言ってよ。酔いが覚めちゃうじゃない。

でも、最近こういう若い子から見たら、単なるくたびれたおっちゃんなんだろうなあ。そんなことで気持ちが弱くなってる私に追い討ちを掛ける事件が、次の日に。。。

これはまた、明日。