ISO  
 

2002-1/28 (Mon)

 
 

先週の土曜、久々に休日出勤をして研修を受けた。ISO9001の研修である。ご存知無い方もいらっしゃると思われるので簡単に説明する。

ISO9001とは国際標準化機構(ISO)の品質マネージメント規格であり、簡単に言うと仕事を間違いなく進めるために、必要な手順や書類を作成し、安定した供給能力を培い、顧客満足度を向上させるため規格である。そして認定機関から審査を受けそれに合格すると認証取得企業となり、要するによくリスクマネージメントされた優良企業として世間に認められるのである。

最近はこれにISO14001と言う環境マネジメント規格を取得する事が、企業の次の課題となってきている。これは、経営方針の中に環境方針を取り入れ、その環境方針に基づいて計画を立て、実施するという企業活動の展開を言うらしい。要するにこれからは環境の事も考えなければ企業として一流では無い。

既に欧米では企業評価の中に「環境問題にどれだけ貢献しているか」とか「慈善団体にどれだけ寄付しているか」が重要なポイントとなっている。これはISO9001とかISO14001とかが常識となるにつれ、企業としてのサービスはだんだん平準化図られるようになってくる。そうすると何を持って差別化が図られるかと言うと、上記2点などが今後の企業存続の重要なポイントとなってくる。要するに「同じサービスとか製品なら、環境問題によく取り組んでるとか慈善団体に寄付してる企業の方を取ろっと!」てな感じになるはずである。

もう儲かれば良いと言う時代はどうやら終わったね。手段は選ばず儲けようと思う、時代錯誤的な体質が抜け切れて無いため、昨今の不正融資問題や雪印問題が起こる。

やっぱ、当たり前だがモラルが基本だな。そう言った点からはISO取得はモラルの向上に繋がるはず。ちゃんと遵守すればね。でもこれが難しいんだよなあ。