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まず今日は宣伝。曲と絵のコンテンツを追加したのでどうぞお楽しみに。
さて、私の高校の同期にとっても不穏な男がいる。今日はそいつと飲んだ。
どんな風に不穏かと言うと、常にサングラス。髭と全学連風の長髪。カバンには何に使うか注射器。もうそれは不穏が服を着て歩いているようなものだ。
そんな不穏な男なので、昨今のようにテロだの不況だので世間が騒がしくなると、当局から格好の監視対象となる。中学、高校時代から既にそうであった。
そんな彼だが、立派に妻も子供もいる。一見すると少なくとも3回ぐらいは結婚しているように見えるが、初婚である。その彼、先日5歳になる息子と都内の著名な公園でリモコンの車で遊んでいたのだそうだ。しかし、最初息子が近くにいなかったため、彼は一人リモコンだけを持って佇んでいた。
そうしたら、昨今の爆弾騒ぎで当局の監視体制にあったその公園。当然のことながら、この不穏な男の持つリモコンは遠隔爆破装置にしか見えない。そして当局の人間と眼が合った時、当局の人間の視線にはもうそれは間違いなく疑念の色が満ち満ちていたそうだ。
これはやばい。職務質問を受ける!と緊張がみなぎった。別に今回彼は疾しいことをしていないのにやはり悲しい性。過去のヤバイ経験から体と心が勝手に「すみません」と反応してしまう。そして当局の人間が彼の方向に一歩足を踏み出した時、車を持った息子が飛んできた。
その瞬間、当局と彼の間の一触即発的な雰囲気は一気に解消され、お互い眼を見合わせ二人して溜息をついたのだそうだ。
しかし当局の人間の皆様。でも彼はやる時やりますぜ。油断めされるな。昔爆弾作ってたって言う噂あるし。あ、違うか爆弾で狙われたのか(ホント!)
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