チリワイン  
 

2002-1/20 (Sun)

 
 

昨日はペスト菌の話が出たが、偶然今日もそれに関連する話が出たので早速報告しよう。

実はこの話、最近日記を賑わしているH社生涯独身軍団を目出度く脱した、K嬢の旦那様より本日仕入れたホヤホヤの話だ。それはそうと今日は歓待して頂きありがとうございます。この日記を借りて御礼申しあげます。

さて、チリワインが美味い理由に実はこのペスト菌が関連していると言う。確かに先週も飲んだが、チリワインは香り豊かで芳醇である。で、このペスト菌を媒介するのはネズミだけでなく、ハエもその一味であったが、ペストが流行した14世紀に全世界がこのペスト菌に席巻されそうになった中、このハエがアンデス山脈だけは越えることができなかったため、チリにはペスト菌が入り込めなかったとのこと。

それが何故チリワインが美味い理由につながるかと言うと、実はこのペストの流行でワインを作る美味い葡萄の苗木が欧州やその他の地域では根こそぎ駄目になってしまったそうだ。しかし、チリだけはペスト菌に進入されなかったせいで、14世紀当時の美味い葡萄の子孫がそのまま受け継がれているからなのだそうだ。

このような背景を知って飲むチリワインには尚更歴史の重みがある。きっと、ますます美味さが増すはずである。