裏オリンピック  
 

2002-1/6 (Sun)

 
 

正月も天皇杯やら箱根駅伝等々スポーツ花盛りである。寒いのに大変だよな。

さて、そのスポーツ界、健全な環境を維持するためにドーピングについては監視の目を強化しているのはご存知の通り。実態は検査をかいくぐるような薬物を開発する組織と検査機関とのイタチごっこのようである。

で、ドーピング検査だけで良いかと言うと近い将来はそうもいかなくなるでしょう。そう、今度は遺伝子操作。これにより、強力な肉体を作り上げてくるなんてことも、そろそろ現実味を帯びてくる話。そうなったらそうなったで、また「健全なスポーツ環境」を維持するためにいろんな機関が虚虚実実の駆け引きを行うのでしょう。

でもさー、こうなったらややこしい規制は取っぱずして、もう何でも有りで人間の限界を見てみたいと思うのは私だけではないんじゃないでしょうか?

そう裏オリンピックの開催だ。

裏オリンピック。そこではドーピングはもちろん、遺伝子操作で手に水かきのある水泳選手だとか、遺伝子にカンガルーのそれを組み込み、跳躍力が人間とは思えない(人間だが)走り幅跳びの選手なんかがいたりする。記録は普通のオリンピックが100メートル9秒台なのに比べ、7秒台。他の記録も今までの人間の限界に比べれば大笑いするような記録ばかりである。

選手のインタビューなんか、もともと自分の体を売って裏オリンピックに出てスポンサーから賞金をせしめようなんて輩ばかりだからもう大変。馬用の興奮剤を飲んでる奴なんか、目を血走らせて、マイクはかじるわ、女性レポーターなんかが現われたのなら襲われるのは必至。フィールドは金網で覆われ、観客も命がけである。

もともと、体につけるウェアーとかシューズで記録が左右されるのだから、本当の意味で純粋な人間の限界を知りたいのであれば、ウェアやシューズを統一するか、裸で裸足であることが必然だと思うよな。

ま、しかし、そのウェアやシューズの技術力が企業の利益とか国家の威信に繋がるから仕方ないとは言え、厳密に言えば、先端技術を駆使したウェアとかを認めるならば、何でも有りの裏オリンピックを作ったっていいじゃん。そうこれは、ある意味では人間の限界に挑戦するための叡智の結集でもあるのだから、きっと人気は出ると思うがなあ。

やっぱ倫理委員会が認めないか。