宴会  
 

2001-12/30 (Sun)

 
 

このシーズンになると忘年会、新年会がたけなわである。

その昔はこういった会を兼ねた課内旅行や部内旅行が良く行われたものである。今は個人の時代の為か、あまりこのような組織だった旅行の話は聞かないが、私の前いた会社でも当時はこのような宴会を兼ねた旅行が毎年あった。

その年は当時の部長であったO部長の別荘がある熱海で開催された。宴会も終わりに近づくと座も砕けて来て、酔っ払って寝てしまう奴、温泉に向かう奴、外の店に出向く奴、ゲームに勤しむ奴等々、それぞれがいろんな行動を取るグループに分かれて行くわけである。その中でもやはり醍醐味は俄かカップルが出来上がり、ちょっとしたアバンチュールが発生して事件となるのもこういった宴会に付き物のイベントであった。

私も若かったから、それなりの期待もしたが結局何も無く、新人のN(無論男)と二人で周りの状況を酔っ払って客観的に眺めるだけに終わってしまった。

それで、二人で深夜ロビーで「ちぇー、つまんねー」とか言いながら酒を飲んでいると、帰ってくるわ、帰ってくるわ、俄かカップルとなって肩を組んだりして帰ってくる連中。あーあいつもかあ、いいなあとかグチを言いながら、二人でクダを巻いていると次に肩を組んで帰ってきたののがなんとO部長とM課長。

一瞬、O部長のご機嫌取りでは右に出るものがいないM課長のこと、さては遂に尻まで貸したか!てな事が頭をよぎりそのおぞましさに震撼したが、どうも様子が異なる。

で、結局はO部長が転んで足の指を骨折したので、それを助けるためにM課長が肩を貸していたと言う事が判明したが、その時は驚いて新人のNと二人で顔を見合わせ、見てはいけない物を見てしまったと感じたのを覚えている。

よくドラマなんかであるが、朝起きると隣に女性が寝ているなんて話があるが、まだ無いなあ。男が寝てたら怖いなあ。