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勘違いし易い諺をいくつか。
まず「情けは人の為ならず」
実は私もちょっと前までは「情けを掛けることは人の為にならないから止めなさい」って意味だと思っていました。そしたら違うんですよ。知ってました?
本来の意味は「人に情けを掛けることはその人の為ではなく自分の為」と言う意味なのだそうだ。だから「人には情けを掛けなさい。自分の為になるから」って意味。
次は「袖触れ合うも他生の縁」
この場合「他生」を「多少」と思ってる人が意外に多い。従いこの意味は「袖が触れ合うことでちょっと縁があった」では無く、「どこか他の所(前世)で縁があった」と言う意味が正しい。
最後は「天地無用」
恥ずかしながら私はこれをほとんど半生の間「逆さまにしても良い」と言う意味だと思っていた。と言うのは忘れもしない小学生の頃、母にこの意味を聞いたらこのように教えてくれたからである。それから約30年間、ずーっと母を信じてきた私が馬鹿であった。
これが全く反対の意味だとわかったのはついこの間である。とあるクイズ番組を見ていて「天地無用」の意味はどれですか?ってな3択問題があり、無論私は答えの中にあった「逆さまにしても良い」が当然正解とばかり、自信を持って解答を待っていたのである。そしたら、何と正解は全く正反対の「逆さまにしてはいけない」ではないか!
その瞬間は私の長年の「常識」が覆された瞬間であった。そして、その時の衝撃は正に天地無用よろしく、天地がひっくり返ったようなものであった。そして、思わず見ていたテレビから約3メートル程後ろに飛び跳ね寝ていた犬を踏み、思い切り噛まれたのであった。
早速、私の青春を返して欲しいとばかり母に伝えたところ、母は只一言
「あら、そうなの」
本人は私の倍の約60年ほど勘違いしていたわけであるが、さして驚く様子も無く、うろたえる私とは好対照に淡々としたものであった。流石伊達に長く生きてない。もしくは既にボケたか?
確かによ〜く考えてみれば逆さまにして良いものにわざわざ「天地無用」なんて貼らんわな。ちなみに当然のことながら、「天地無用」の張り紙が貼ってある方が上ですぜ。。。当たり前か。
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