換算レート  
 

2001-12/22 (Sat)

 
 

さて、米国1週間の出張を終え今日サンフランシスコより帰国したが、いやはやドルから円への両替で一騒動あった。

実はまだ海外にドル口座を残してある。今回円安になり、ちょうど良いチャンスなので出張時に口座のドルを円に換金することを目論んでいた。外国送金でやると手数料が馬鹿にならないので、実際に現地でドルを下ろして、どこかで円にするのが一番良いのである。

出張中早くから結構な現金を下ろして所持するのは物騒なので、出張最終日のサンフランシスコで現金を下ろすことにした。そこで帰国する今朝、サンフランのATMに行き1000ドルを指定すると「金額が多すぎて下ろせません」とのメッセージ。ニューヨークの口座のあるCITIBANKでは問題無いのだが、うすうす予想はしていたが他行のATMではやはり制限がある模様。仕方ないので下ろす金額をどんどん下げて指定していったが500ドルですらNG。これではほとんど現金を下ろす意味が無いので、持ち合わせのドルが少なくなって来ていたので補充する意味で100ドルだけを下ろした。

空港に行き再びATMがあったのでトライするとやはり1000ドルは駄目。この時点で初期の目的であるこの久々の円安時にウン千ドルを下ろして円に換える計画は断念するに至った。やはり結構な金を現金にするにはそれなりの準備がいるのだ。

しかし、やはり下ろせるだけ下ろして円には換えておこうと思い、最初のトライで500ドル。2回目では500ドルは蹴られたので300ドル。3回目は100ドルすら「もう今回はオーバーです」とのメッセージが出たので40ドルを下ろすに留まった。要するに1日に下ろせる限度が決まっているのだ。これで今朝下ろした100ドルを加え、計940ドルを今日下ろしたことになった。

そこで今度はEXCHANGEのマークのある両替所に行った。円からドルへの換算レートを見ると1ドル118円程度であったので、今日の公表仲値が約129円だったのに対し、随分レートが悪いなと思ったが、換金となるとその程度になるのかとあまり気にもせず、日本で換金しても大差なかろうと思い、手元にあった7ドルを加えた947ドルを窓口に差出し円への換金を頼んだ。

ところが窓口の女性が枚数をカウントすると847ドルしかないとのこと。加えてあと4ドルあればちょうど10万円になるのでそうしないかと持ちかけられた。まず847ドルしかないはずは無いと思い、一旦現金を返してもらいカウントすると確かに847ドルしかない。窓口の女性は私の目の前でカウントしていたので手品師でもない限りごまかすことはできない。そこで手元のATMの明細書を見ると間違いなく940ドルを下ろしている。狐に包まれたまま「ちょっと考える」と言い残して、窓口を後にした。

そして再び数えてもやはり847ドルしかない。あと100ドルがどこかに隠れてるのかと思い、所持品を隈なくチェックしたがやはり何処にも無い。無論誰かにすられたと言う感じの出来事も無いし、下ろしてからはおみやげは買ったがすべてカードで買ったので、現金が減ることは無い。そうするとATMから下ろした時に既に不足があった可能性がある。下ろした時、確かにいちいち現金を数えてはいなかった。

これは事実だが、以前やはりATMから下ろした金額が40ドル不足していたことがあった。当時はまだ英語もままならずそのまま泣き寝入りをしたが、驚いた事に後日再び下ろしたら今度は40ドル増えて出てきた。入出金明細には指定した金額が表示されており、実際受け取った金額とは異なるが、結局はチャラとなったのである。

今回はどうなるかわからないが、やはり受け取ったその時に枚数を確認しなかったこちらの落ち度もある。従い、その100ドルがどうして消えてしまったか、全く不明ではあるが、間違いなく現時点では100ドル損をしたのは間違いない。結構ショックを受けたのと、再びATMに行って4ドルを下ろしわざわざ891ドルにして10万円にする気がなくなったので、そのドルをそのまま日本へ持ち込みドル預金にすることにして、ガックリうなだれながら飛行機に乗り込んだ。やはり目先の円安に目が眩んだ結果なのかもしれない。

さて、飛行機が墜落することも無く掛けた1億円の保険は無駄にはなったが、無事成田へ着いた。通関を終えロビーに出ると両替所があった。そこでふと換算レートを見ると、ややや、こちらは126円!。であればやっぱ換金しない手は無いとドル預金にする方針を変更し、換金して手にした円が約10万7000円。何と米側でやるより1万弱違うでは無いか。従い、向こうで換金したのと比べれば7000円も得をした事になったわけで、100ドルは消えたが、少し気分を直して帰路に着いたのであった。

そこで皆々様。円への換金は外国では無くこちらでやられた方が良いですぞ。但し、円をドルまたは他国の通貨へ換金する場合はどちらが得かよくわからないが、このケースがそのまま当てはまるとすると、使う通貨が流通している国での換金の方が割が良いとの事になる。

おおそうだ、この10万の使い道は今株価が一時58円まで落ち込んだ、前に勤めていた会社の株を買おう。10万でも今なら最低売買株数の1000株が買える。これで前の会社を辞めた時、持ってた株を売って前の会社の人間から「愛社精神が無い」と責められたが、今度はそんなことは言わせない。でも上がって即売ったらまた言われるかな?

勿論ゼロにならないよう祈ってはいるが。。。頑張れ!M紅。