NY  
 

2001-12/19 (Wed)

 
 

スタッテンアイランドからの帰り、道に迷いブルックリンへ入ってしまった。マンハッタンに戻るトンネルが閉鎖されていたためだ。実はこっちに5年も住んでいながらブルックリンに足を踏み入れたのはこれが初めてだ。赴任した当時はブロンクスとブルックリンは「ヤバイ街」として知られていたが、実際見たところそんな所では無く、活気に溢れた場所だった。確かにここ数年治安が良くなり、住む日本人も増えて来ていると言う話しを聞いていたが本当のようだ。ま、でもブルックリンと言ってもいささか広いので「ヤバイ」ところもあるのだろうが、訪れた場所はなかなか良いところだったぞ。

この予期せぬ迷い道で、かえって交通渋滞から逃れられて、マンハッタンに入る橋の一つマンハッタンブリッジからマンハッタンに戻って来ることができた。

そしてそこから見たペーパームーンと夕焼けをバックにした摩天楼の輝きは、とんでもなく綺麗だった。だけど確かにそこにはもうツインタワーは無かった。

北のベッドタウンへの玄関口、グランドセントラル駅にもたくさんの行方不明者のポスターが貼ってあった。日本人も数名あった。家族にしてみれば実は生きてて、どこかからひょっこり帰ってくるのではないかとの思いがこれを貼らせるのだろうが、その実もうほとんどその可能性は無いのであろうと思うと胸が痛む。