らくだ  
 

2001-12/8 (Sat)

 
 

ある国で国中の若い女を集めハーレムを作っていた王子がいた。

怒った国の男達は暴動を起こして、らくだ一頭と食料と水を王子に与え、砂漠に追放した。王子は仕方なく砂漠の旅を続けていたが、ある時らくだがメスであるのに気づいた。女がいないと我慢ができない王子は、この際らくだでも構わないと後ろから迫ったが、らくだに蹴られてしまい思いをとげることができなかった。

すると砂漠に絶世の美女が倒れていた。美女を助け起こすと美女はかすれた声で言った。

「私はもう三日も何も食べていません。もし、食料と水を与えてくれたら何でもあなたの言うことは聞きます」

それを聞いた王子はしめたと思い、美女に食料と水を与えた。

しばらくして美女はすっかり元気になった。美女は

「これもあなたのお陰です。何でもあなたの言うことは聞きますので、何でもお申しつけ下さい」

王子はニヤリと笑いこう言った。

「悪いね。じゃあ、らくだの後ろ足を押さえててもらおうか」