生命  
 

2001-12/3 (Mon)

 
 

今日はちょっと高尚かも。

生物の営みにはすべてたんぱく質が関係している。そのたんぱく質をどのように作るかを命令しているのが、細胞の核の中にある遺伝子の本体、DNAである。そのDNAの遺伝暗号をRNAが読み取って転写し、たんぱく質を合成していくのが生物のシステムである。

その遺伝暗号の中には、合成するたんぱく質の構成定義は元より、いつそのたんぱく質を合成するかと言うタイミングまで組み込まれている。

たんぱく質と一言でいっても、筋肉を構成するもの(コラーゲン等)、血液の中に含まれるもの(ヘモグロビン等)、食物を消化吸収する酵素(ペプシン等)、病原菌に対する抗体(グロブリン等)、ホルモン(インシュリン等)など様々な形態がある。そのそれぞれがケースによって生成されるのであるが、前述した通り、ある種のたんぱく質はその時期が来ない限り生成されないのである。逆に言えばある特定の時期が来れば生成され、それが生命活動に多大な影響を及ぼす可能性だってある。と言うわけだ。

だから、例えばある時期病気になってしまうってのは予め決められてるってこと。でも見方を変えれば、ある日突然、ある種のインスピレーションに導かれ、とんでも無いことをやってしまうってことも、これだけたんぱく質が生命活動に影響を与えてるのであれば、可能性はあるのではないか?これ「悟り」って奴とかもそうか?そうするとそういう奴もDNAの仕業?

無論、周りの環境によってDNAが変化し、それによって構成するたんぱく質が違ってくることもあるだろう。例えば放射能汚染。これなんか細胞内のDNAを破壊し、全く予期しなかった生命を登場させてしまう可能性がある。だから怖いのだ。

「進化」が究極的なまで進むと、どんな過酷な環境にも左右されないものが発生すると言う。例えば、宇宙空間に漂うエーテルのような生命体。こうなるとほとんど存在するのは意識だけ。果たしてDNAはこれから「生命」をどのような形に導いていくのだろうね。ひょっとして宇宙のどこかにはそのような生命体がもう存在しているかもね。時間的にも空間的にも同時にあらゆるところに存在するような。

それってやっぱ神?